■ 深夜の独り言 2008 年 2 月(2008/2/1 - 2008/2/29) |
■ レンタル屋に寄って DVD「マイノリティ・リポート」を借りて帰宅。プロシュートをつまみにビール呑んだり、納豆つまみに日本酒をちびちび呑んだりしつつ観賞。近未来のアメリカの首都、ワシントン D.C.。予知能力者の力によって殺人事件を予知し犯罪が起こる前に逮捕することで犯罪を予防するシステムのおかげで首都での殺人事件は発生しなくなっていた。そのシステムを運用する犯罪予防局で調査官を務めているのが主人公(トム・クルーズ)。ある日、予知能力者は主人公が殺人を犯す事を予知。自分が殺人を犯すはずが無い、無実を晴らすために主人公は追う側から追われる側に身を転じたのだった...。
予知能力者達の見たビジョンの解析に使われる装置、これが面白い。スクリーンに表示された映像を、特殊なグローブをはめた手でまさに手で触れてるかのような動作で拡大したり回転したり、時間を巻き戻したり早送りしたり、なんとゆーか、すごい進化した iPhone(笑)みたいな。まさにこれ。
このシステムは確かに見てて楽しいのだが、他の小道具や未来的なビジュアルは非常にありきたり。というかイメージが古くさい SF のそれ。あんまりわくわくしない。これだったら「ブレードランナー」のほうがまだ見てて面白い。ストーリーも浅い。最後のどんでん返しはまあそれなりなんだが、そこに至までは非常に退屈。結末も結局、“未来は意思によって変えられる”という未来予知やタイムパラドックスを扱った B 級 SF 映画が好んで使うテーマそのもの。アクションも、いまひとつ緊張感も盛り上がりも無く...。
なんだか、スピルバーク監督作品は 21 世紀に入ってからはアタリが無いね。全部観たわけじゃないが、「宇宙戦争」とかさ...。歳なのかトムとの相性が悪いだけなのか。まあ、SF やアクション以外の作品は観てないから、他のジャンルだとアタリがあるのかもしらんけど。
■ 夕方までは、本を読んだりテレビを見たりしてダラダラ。なんか夜中から雪になるとか予報がでてるなぁ。
■ 夜は例によって力酔へ。ゆり根と黒豚ハム炒め、最高。典ちゃんの亡くなったお母さんがよく作ってくれた料理との事。揚げたゆり根とはまた違った食感で、ハムの味と塩けがいい感じに絡んでて美味い。典ちゃんのお母さん、天才!
そんな感じで、5 合程呑んで日付が変わった頃に帰途へ。まだ雪は降ってない。
■ 朝。宅配便屋さんが鳴らしたドアチャイムで起床。ドアを開けたら外は雪 (^o^) 。結構積もってる。
■ 昼過ぎから雪の中お出かけ。なんか雪が降ってるだけで楽しい。昨日、力酔の常連さんから勧められた「板橋区立郷土資料館」へ。徒歩 20 分くらい。
館内の展示を一通り観た後、裏手にある移築された古民家を見学。東北地方の古民家と違って、やっぱり寒さ対策というのはそんなに無いのだなぁと感じた。囲炉裏は炊事場の脇にしかなく居間には無い。これじゃいくら関東でも冬は相当寒かったろうなと思った。写真も撮ったが、いまひとつ納得のいくのは撮れなかった。日本の場合、こうゆう展示には説明用プレートや「触れないでください」といった注意書きが多くて無粋なんだよなぁ。まあ、この資料館は少ない方だとは思ったけど。
■ 途中、晩飯のネタを調達して 16:00 過ぎに帰宅。夕方は溶けた雪で歩道がびちゃびちゃで歩きにくかった。東北なら、お店の人がマメに店の前の雪かきしてくれるからそんなに大変じゃないんだけどねぇ。
■ 32GB 版 iPod touch が発売された。容量と価格の比から言ったら、容量違いの 3 モデル中最もお買い得...、なんだけど、まあわしは 16GB で今の所十分足りてるので買い替えは無し。
■ 駅の書店で、をゲッチュして帰宅。
- COMIC 島本和彦「アオイホノオ」(1)(小学館/ISBN978-4-09-151268-0/\540)
- NOVEL 笹本祐一「ARIEL」(2)(朝日新聞社/ISBN978-4-02-273826-4/\1,260)
- NOVEL 島田荘司・士郎正宗「Classical Fantasy Within 第二話 怪力光線砲」(講談社/ISBN978-4-06-283658-6/1,155)
■ 今日はノー残業デー。ということで、早めに上がったのはいいが、力酔は予約でいっぱいらしいので断念。ということで、つまみを買って帰って家で「ポチタマ」を見つつ日本酒をちびちび。
■ 横手の小松屋本店の「幼虫チョコ」がサンシャインでも買えるというので、来てみたら...、売ってるのは「ナンジャタウン」の中だった (^^; 。3 月 9 日まで開催されてる「チョコスイーツ博覧会」に出店されてるらしい。
いやまあ、一人で入る人もいるんだろうが、周りを見るとカップルと家族連れとなんかの団体さん風の人達ばっかり。それでも、5 分程悩んで、やっぱり入るのを断念。行ったのが遅い時間だったので売り切れてたかもしれないしね。
■ ハンズによって鞄コーナーを物色してたら、以前から欲しかったようなタイプの安いショルダーを発見したので購入。もちろん、2 万とか 3 万とか出す気なら希望に合うような鞄はいくも見つかるが、そこまでお金をかける気はない。どんな良い鞄でもね。
■ 力酔へ。途中、17:00 過ぎから雪がパラパラ降って来始めた。
■ なおさんと、出張中のぺーと呑み。MacBook Air をべたべた触らしてもらう。薄い。実物触っちゃうと欲しくなるが、我慢我慢。
■ 19:00 頃から入って来るお客さんみんな「降ってるよー」と言いながら入って来る。確認しに外に出てみたら確かに“もさもさ”降ってる。かなりの量。電車が遅れたりしてると困るから、ということで早めに退散して駅まで。22:00 過ぎにはもうほとんど止んでいたが、5cm 以上は積もってて歩道にもしっかり積もってた。ということで、駅まではしゃぎながら歩く (^^) 。
電車は特に遅れるでも止まるでも無く平常運行。
■ コンビニに買い物に出かけたぐらいで、基本的には家でごろごろしながら本を読んだりとか。夜はビールを少し呑んだが深酒はせず。
■ 昼過ぎからおでかけ。行った先と買った物はナイショ。とか書くと、勝手な想像を膨らましてくれる人が若干名いそうだが、たぶん、ご期待に添うような事ではないと思われ(笑)。
■ 途中、近所の SATY に寄って、三足 980 円の靴下とかそろそろ買い替えなきゃと思ってたバスタオルとかの日用雑貨を買って帰宅。
■ 駅の書店で、をゲッチュして出社。
- COMIC 柳川喜弘「ハリケーントリマー」(日本文芸社/ISBN978-4-537-10756-2/\580)
■ 夕方ぐらいからなんだか体が怠い感じに。早めに帰宅して熱を測ったら 36.8 ℃。微熱。ということで、日本酒を少し呑んで 22:00 前に就寝。
■ 朝起きて熱を測ったら 36.4 ℃。体の怠さもなし。一応、大事を取って今日は大人しくしている事に。
■ NTT の人(正確には委託を受けてる代理店の人)来訪。去年の末ぐらいだったかに、うちのアパートもマンションタイプの B フレッツがやってきた。今回はその無料キャンペーンの説明と勧誘らしい。ということで、あんまし手間もかからないというので、光を契約するとことに。回線切り替え工事は 3 月後半ということに。
■ 15:00 過ぎから眠りこけてて目が覚めたのが 18:00 過ぎ。それから少しボーっとしてから支度して力酔へ。常連さんからチョコをいただいた。ありがたき (^^) 。日付が変わる頃まで呑んで退散。
■ レンタル屋で、DVD「スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ」を借りて帰宅。
■ 昨日借りた「スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ」観賞。源氏と平家の壇ノ浦の決戦から数百年後、今の日本とは違う日本。平家の落人の末裔が築いた村では、赤の“平家ギャング”と白の“源氏ギャング”が隠された財宝を巡って争っていた。そこに現れたのが、さすらいの凄腕ガンマン(主人公・伊藤英明)。このガンマンを用心棒にしようと両陣営の対立が激化。源氏ギャングに夫を殺され、平家ギャングの元に身を寄せている女(木村佳乃)とその息子と共に、その争いに巻き込まれて行くガンマン。その争いの行き着く先は...。
源平合戦をモチーフに西部劇をミックスし若干シェークスピア風味も加えた、まさにいろんが具が入ってる“スキヤキ”なウエスタン映画。イタリア産西部劇が“マカロニ”なら日本産なら“スキヤキ”だろうと、そんな発想から生まれた映画。
冒頭のシーンがなんと、北斎風の富士が描かれた書き割りをバックにクエンティン・タランティーノと香取慎吾のやりとりが描かれる。既にこの時点でかなりアヤシイ感じが炸裂。この導入部があるおかげで、その先で描かれる変な世界観を違和感無く受け入れられる心の準備が出来る(笑)。このアヤシイ異空間では、もはや演技の上手い下手なんて話はどうでもいい。
そんな中にあっても、村の保安官役・香川照之の道化回し的な演技がすばらしい。元は平家ギャング側についていたが、源氏ギャング側に寝返る段の葛藤が原因で人格が分裂し、以降ずっと 2 つの人格による葛藤を演じる事になる。この 2 つの人格の演じ分けが実に上手い。あと、良かったのは木村佳乃。夫を殺され犯されそうになって泥だらけになりながら逃げ回るシーンはなかなか鬼気迫るものを感じる。また、他のドラマや CM ではあまり見る事のできない結構エロい格好もしたりして、他でみれない表情が見れて面白い。
この映画の最大の見所は、ラスト近くの銃撃戦だろうし、やはり最後の伊藤英明演じるガンマン(最後まで名前は出てこなかったな)と伊勢谷<キャシャーン>友介演じる源氏の大将・義経の決闘シーンだろう。雪の中での、日本刀と拳銃による決闘シーンは、むちゃくちゃかっこいい。刀と銃の対決。アニメでは比較的ありがちなシーンではあるが、実写(特撮)でここまでスタイリッシュにかっこよく描けてるのは見た事が無い。このシーンに限って言えば伊勢谷友介の演技は最高。
この映画は、登場人物が全て日本人なのに全編英語と日本語字幕(ところどころ変な日本語や日本語の駄洒落も出て来るが)。にしてもみんな英語が下手、というか、日本人にとって聞き取り易い(逆を返せば、ネイティブな人が聞けばたどたどしい)発音ばかり。下手したら字幕要らず。明らかに狙ってる。欧米人向けに英語にしたわけじゃなく日本人に向けた英語だという事だ。この“ごった煮”映画が醸し出す“アヤシサ”や“外連味”は、きっと人によって好き嫌いがはっきり分かれるだろうと思う。この異空間に入り込んでその世界を楽しめるかどうかが評価の分かれ目。私は好きだ。
■ この映画には、「NAKA雅MURA」という脚本家が関わっている。この人は映画「どろろ」の脚本家でもある。しかし、「スキヤキ・ウエスタン・ジャンゴ」でこれだけの本が書けて、なんで「どろろ」はあんな事になっちゃったんだろうか。原作モノは苦手なのか?
「神様のパズル」の脚本もこの人なんだよなぁ...。三池監督には期待してるんだが、脚本が不安。
■ 駅の書店で、をゲッチュ。
- COMIC 桜木雪弥「いぬばか」(13)(集英社/ISBN978-4-08-877391-9/\530)
- NOVEL 森岡浩之「騒がしい死者の街 - 優しい煉獄 2」(徳間書店/ISBN978-4-19-850773-2/\860)
■ 午前中、病院へ。先月よりちょっと悪化。油断するといかんな。節制しよう。
■ 帰宅後、天気がいいのでどっか写真撮りに出かけようかなぁと考えていたら、突風が吹き始めた。そう言えば天気予報で午後から冬型に戻るとか言ってたな。春一番が吹いたと思ったらすぐに冬に逆戻りか。にしてもものすごい突風だ。都内でも電車が止まったり運転見合わせとか、そんな事態になってるらしい。窓から外を見てると、砂埃もかなり舞ってて遠くのほうも若干霞んでる感じ。
■ ということで、家でダラダラ。夜は、商店街の焼き鳥屋さんで焼き鳥を買って来たりして、飲み残しがあった日本酒をちびちび呑んだり。
■ 今日も強風のため電車が遅れたり止まったりしてたけど、久々にワンフェスへ。これといった目当てがあるわけでもなかったが。
等身大(?)のケンシロウとラオウと、もはや違う生き物のようにデフォルメーションされちゃってる黒王号。
ケンシロウはあまり似てない。
リメイク版ヤッターマンのヤッターワン。頭上のパトランプの形がオリジナルと違って今風。
バーディーの宇宙船内着(?)バージョン。どの角度から撮っても目線が合わない。
左から、シージェッター海斗、超神ネイガー、そして一番右は、超神ネイガー大豊作フォーム。
海斗は、石ノ森章太郎デザインの宮城県石巻のローカルヒーロー。遠藤正明歌唱による主題歌もある。
会場では海斗のプロモを流していたが、なかなかかっちょよかった。
左は、この秋からアニメ放映される「鉄のラインバレル」の主役ロボ。ちとカラーリングが安っぽくね?
真ん中は、デビルメイクライのレディ。同行者が自分で撮ったのは自信が無いからという事で保険で押さえたカット。
右は、「バオー来訪者」のバオー、アームドフェノメノン形態。足が長過ぎでややバランス悪し。
今回はなんかこう、微妙に盛り上がりに欠ける感じでした。F.S.S.関係も WAVE が既発売物をちょっと展示してただけ。あと、強風の影響でコスプレの方々も館内に押し込められてギュウギュウ状態でなにがなにやら状態だったし、パッと見で個人的に目を惹かれるようなキャラもいなかったし。ファティマな方々もいたけど、前にも見たなぁ的なのばっかりで目新しさは無し。
■ 浜松町経由で有楽町まで出て、軽めに飯。19:00 過ぎに解散。
■ 力酔へ。いつもの日本酒会のメンバーの一人が就職で他県へ行くと言う事で、その送別会。7 人で 2 升。結局日付変る頃まで呑んでたり。
■ 今週は目の回るような忙しさだった。3 月末まではこんな状況が続きそうだ。やれやれ...。
■ 酒(と言ってもビールと缶チューハイ)をつまみを買って、レンタル屋で「PERFECT BLUE」と「心霊狩/GHOST HOUND」Vol.1 を借りて帰宅。
■ 「PERFECT BLUE」観賞。アイドル歌手グループを卒業した主人公霧越未麻は、アイドルからの脱却を目指し(半ば無理矢理)ドラマのレイプシーンやヘアヌード写真といったハードな仕事をこなして行く。しかし、未麻自身は内心ではそんな自分が本当に望んだ自分なのかどうかがわからなくなり、楽しかったアイドル時代の自分の幻影を見るようになる。ある時、インターネットに接続して見たホームページに自分の行動や気持ちが自分が知っている以上で詳しく書き込まれているのを発見し、自分がストーキングを受けているのではないかと気付き始める。そんな中、未麻の周りではドラマの作家や写真家など、関係者の殺人事件が起き始める...。
今敏監督の初監督作品。ジャンル的にはサイコスリラーだろうか。現実と妄想の交錯。この監督はこうゆうテーマが本当に好きだねぇ。初監督作品と言う事ではあるが、現実と妄想の場面転換やつなぎ方など、後の「千年女優」や「パプリカ」と比べても全く遜色無い。もうこの頃から作風や演出テクニックは完成されていたのだろう。安心してみられる出来の良いサスペンスドラマになっている。ただまあ、台詞回しなどで多少“臭い”ところも多く、1997 年作という事を考えてもちょっと古くさい描写が目立つ。フリフリヒラヒラを着たブリッ子アイドルが流行らなくなって久しい時代の話なので、80 年代のアイドル全盛時代へのオマージュも多少入ってるのかもしれない。
ストーリーの展開としては、やや先が読めてしまう部分もありつつも、何度かのどんでん返しと緩急を織り交ぜた上手い演出で飽きがこない。張った伏線もちゃんと畳んでる。ただ、これ、アニメじゃなくてもいいような(笑)。あと、主人公のラストの台詞は、いくらなんでも臭すぎる(笑)。
■ 観終わったら 28:00 近く。後片付けは朝にして、とりあえずベッドに潜り込む。